去る1月27日、東部支部の新年互礼会を開催いたしました。3年ぶりの会で、やはり皆様方の顏を直接見ながらコミュニケーションを取ることは大切であると痛感いたしました。ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。その際の、私の新年の挨拶を掲載いたします。
あけましておめでとうございます。皆様つつがなく新年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
今年度、鳥取県建築士会は70周年を迎えました。その記念となる講演会の企画・運営を東部支部が担当。8月5日に建築家の隈研吾氏を講師に迎え、『木づかいの国の未来』をテーマに、鳥取県立生涯学習センター及びWEB配信にて実施いたしました。鳥取県でもコロナ感染が拡大しつつあるときで、イベントの感染防止計画書の提出が求められる中、人数制限をするなどの対策を行い、配信視聴者やスタッフも含め、500名の方に聴講いただきました。ご協力・ご参加いただいた皆様方に、改めて御礼申し上げます。
また、70周年記念誌への協賛広告につきましては、東部支部も多くの会員、賛助会員企業の皆様から協賛金をいただきました。この場をお借りして、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。2月17日には倉吉市にて記念式典及び祝賀会を開催する予定です。感染予防の観点から各社1名での参加となっていますが、ぜひご出席頂ければと思います。
さて、鳥取市において、今年は鳥取地震から80年を迎えるという節目の年になります。鳥取大火は、昨年で70年という節目でした。建築士会もこの鳥取大火(昭和27年4月17日)のすぐあと(4月25日)に発足し、復興活動を行ってきた経緯もありますので、次年度は何らかの形で事業化をし、広く市民の方々に防災への意識を持っていただくとともに、建築士会の存在をアピールできればと考えているところです。会員の皆様のご協力をお願いすることになると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
新年早々、暗い話はしたくはありませんが、世界規模から地域の問題に至るまで様々な課題を抱え、先の見えにくい状況となっています。建築士としての在り方、考え方も変えていく必要があると感じています。その受け皿としての建築士会の活動が活発になるよう、コロナ禍で希薄になっている会員同士のコミュニケーション構築、特に若い人たちに積極的に活動してもらうにはどうすればよいかを考えながら、取り組んでいきたいと考えています。
「兎(うさぎ)の登り坂」という言葉があります。兎は後ろ脚が長くて坂を登るのが巧みなことから、転じて地の利を得て力を存分に発揮すること、得意な方面で力をふるうことの例えです。本年も困難な上り坂が待ち受けていると思いますが、それぞれの得意分野を活かしながら、駆け上がっていきましょう。
(東部支部支部長 赤山 渉)